日本語学校で教えていたころ、
わたしは「ローマ字は日本語ではありません」と言っていました。
今、わたしは自分が言ったこの言葉に疑問を感じるのです。
ひらがな、カタカナ、漢字で表わされる言葉だけが日本語なのでしょうか。
ローマ字は外国語に合わせて日本語や日本を作るようなものなのでしょうか。
文字を持たなかった古代日本人は「音」「声」をよりどころにしていました。体の器官を使って伝えるのですから、身ぶり手ぶりも多く使っていたでしょう。
「ことだま」という言葉を聞いたことがありますか。
英語でいえば、「the spirit which is present in words」となります。
「言霊学」では、「あいうえお」から始まる五十音が「言霊」のすべてを表わしているというのです。しかも、それはありとあらゆる学問の根となる原理だともいうのです。とにかく、おどろきました。きょうみのある方はしらべてみてください。