和製英語が増えています。エコカー、モラハラ、メイドカフェなどなど。エコが定着すれば、エコバッグ、エコポイント、エコカー、エコイベントと和製英語が増え、エコカー減税、エコカー補助金などの混種語も増えていきます。
あるとき、「テキストの○ページを開いてください」と教室で言ったら、ある生徒さんが「先生、英語を使わないでください」と言ったことがあります。わたしは、教科書でもテキストでもいいじゃないかと思います。テキストブック、と英語の音で発音したら英語になりますが、身にしみついてしまった言葉は、すでに私の日本語です。(教師としての気配りはある程度は必要でしょうが)
最近は、おそらく65歳以下ぐらいだと「きょうは近くでなにかイベントがあるみたいだよ」とは言っても、「なにか行事があるみたいだよ」とはあまり言わないように思います。「今日は学校の行事でいそがしい」とは言いますけど。
こんなふうに、カタカナ語を使うことが増えてきました。いいとか悪いとか、言いたくはありませんが、私が気になるのは、言葉による事実のすり替えのようなものが少しずつ浸透しているのではないか、ということです。ほんとうにエコバックやエコイベントはエコロジーに気を配ったものなのか。
これから『日本語大辞典』(講談社 1989)を主に参考にした和製英語の例を、びすたーりさばーいのペースで紹介します。この辞典の「序」に次のように書かれています。一部抜粋します。「……略…これまで、この島国の仲間うちだけで通用することばとして、比較的無反省にすごしてきたわれわれの母語に対して、あらためて世界に開かれた言語として今後どうあるべきかを、深く考えてみなければならないときがきているようである……略……すでに現在、はなはだセンスに欠けた新語や、必然性のないカタカナ語がむやみに氾濫しつつある。その中のどれが真に時代の要請に応じうる、必然性をもった新語・カタカナ語であるか、どれが単なる根なし草的流行語であるかを判断する能力を、われわれ一人ひとりがもたなければならなくなっている……」
日本語を学習されている方々は、きっと自分の国のことばも大切にされている方々なのではないかと思います。他の国のことばを学習するということは、自分の国のことばを大切にすることにつながっていくはずです。
ことばを取捨選択することは大事なことかもしれません。
この記事で漢語を和語に言い変えたもの
[配慮-> 気配り、心づかい 配慮する->気を配る]和製英語 わせいえいご Japanese English No.1 a-line
*びすたりさばーい センスがないかもしれませんが、こどもになまえを
つけるような、こじんてきなことなので、おゆるしを。